Day 52【恐山編】
最初に
前後編に分けさせてください
恐山をしっかり書きたいのですいません。
では行きます
キャンプ場の朝は早い
とでも思ったか?
いつも通りツイートして二度寝しました。
まぁでも連休のキャンプ場は周りがガサゴソし出すのが早いので起きました。
ササっと撤収しましょうかね。
小さくて設営も割と楽なテントなので撤収も早いんですが…
早朝に雨降ってたのでちょっと時間かかっちゃった。
雨の中キャンプするのは割と好きなんですが、テント濡れるしバイク濡れてるしで最後に面倒なのがネックですね…
まぁごちゃごちゃ言わずに片付けてー
時刻はまだ8:00でフェリー出航前の受付まで3時間あります、大間まで直で行って50分、恐山経由で1時間半。
身体もまぁ今は調子いいし行くか!
曇ってて山には霧が出てますが恐山に行くにはちょうどいい!
行くべ!
恐山とはなんぞや?
ここは少し特殊な場所で私が写真を紹介する前に恐山の事を少し知っておいて欲しいんです。
まぁ有名なので知ってる人は多いと思いますが…
恐山には二つの顔があります、一つは火山としての恐山。
そしてもう一つ、霊場としての恐山。
注目すべきはこの霊場という呼び方、神々が宿る霊山とは違います。
一言で言うとこの恐山、死者の魂が集まる場所と言われています。
そしてイタコによる降霊、口寄せが行われる場所として有名です。
その背景に伴い恐山 伽羅陀山菩提寺は地蔵信仰として死者の供養を行うお寺になっています。
私も知識では知っていて行ってみたい場所でした。しかし言い方は悪いですがただの知識であってその内容は所謂言い伝えレベルだと思ってました。
最初に言っておきます、ガチでした。
この日本一周において最も異彩を放ち、不思議でありえない空間、そして言葉で言い表せない感覚を知ることができました。
では前置きばかりでは面白くないので早速行ってみましょうか。
恐山 三途の河
死者が渡る河と言われている三途の河ですね。
こちらの河が目的地の恐山 伽羅陀山菩提寺の入り口にあります。
まずキャンプ場を出て恐山を目指します。
途中の山中、ものすごい霧が出ていました、これがまたいい演出に感じる!
死者の国に行くんだなぁってね!
ワクワクしながらナビで恐山まであと5分。
ここで周りに変化が起こりました。
木々が消え岩場が見え始めます、そしてここ恐山の特徴である硫黄臭がそこら中から漂ってきます。
これは火山としての恐山、火山性ガス(亜硫酸ガス)がそこら中から吹き出ている影響です。
その為か恐山には鳥がほぼ居ません、獣も立ち寄らず火山性ガスが溶け込んだ水には魚も生息しません。
言い方を変えれば命あるものが来る場所ではありません。
ですがまぁ分かった上で観光に来ているので問題なし!
そしてしばらくしたら見えてきました三途の河。
ってかやばい
おどろおどろしい雰囲気が物凄いです。
曇っていて霧も出ていますが一定の高さまでで私たちがいる高さは視界は広いです。
ですが空が低いと言うか…空という存在が感じられないです。
最高のシチュエーションです。
そして肝心の河がこちら
なんなんだこの場所は
想像を遥かに超えるとかいうレベルじゃないです、目の前に広がる光景が異様、そして硫黄臭が日常を完全に切り離しています。
あの世とこの世の狭間、隠り世という言葉がここまでしっくりと、そしてすんなりと頭に入ってくる場所があったなんて…
すでに思考回路は止まっていました、ただただこの場所を味わってみたいと。
楽しむでは無いです、五感すべてで感じたいと思いました。
では三途の河を横目に進みましょう
恐山 伽羅陀山菩提寺
辿り着いたのは恐山 伽羅陀山菩提寺です。
これ読み方難しいですが
きゃらだせんぼだいじ
です。
長いので恐山で統一させていただきます。
まず恐山駐車場、この時点で横には三途の河が広がってる異常な光景です。
お出迎えの地蔵たち
雰囲気ありすぎますね…
今見返すとすごい雰囲気だなぁって思いますが現場にいた時はもうそんな余裕もなかったですw
ぼーっとただその場所を感じてましたね。
入場料500円を払って中へ
(この辺りだけ現実的で面白いですねw)
門をくぐると地蔵と風車
この恐山はカルデラ大地特有の岩地、そして地蔵が多くあるのですが色鮮やかでカラカラと音を立てる風車も大量にあります。
この風車には意味があり、子供の魂を鎮めていると言われています。
風の音と独特な風車の音がさらに雰囲気を強くしますね。
本堂はこちら
遠くからですがその方が雰囲気を伝えやすいと思って撮りました。
本堂の中は撮影禁止なので注意してください。
そして色々な場所に様々な地蔵があるので見て回ります。
紹介するのは一部にしておきます。
まずはその地蔵群の岩場へ
火山性ガスで風化した岩や亜硫酸の付着した黄色が多々見られて不気味です。
さらに不気味なもの発見
首のない地蔵
流石に不気味すぎて紹介しようか迷ったレベルです。
そして地蔵を二つ紹介します
東日本大震災を供養して建てられた地蔵
流石に新しいですね
のちに紹介する極楽浜にありました。
そして水子地蔵
水子地蔵とは赤子を供養する地蔵です。
なので先述した風車が他よりしっかりと供えられています。
他と区別するわけではないですが、この二つの地蔵の前ではなんとも言えない気持ちになりました。
黙祷することしか私にはできないですね。
そして地蔵群を抜けると三途の河と繋がった浜辺に。
極楽浜という浜なんですがここがやばかった
こればっかりは写真や動画や言葉では伝えられません。
一応動画がここに
伝わりにくいけど恐山の極楽浜
— SKR@日本一周中! (@sakura_danngo) 2019年8月15日
まじでこんな雰囲気を出せる浜があるなんて思わなかった。
浜なのに明らかにヤバい、三途の河と同じ場所って事もあって少しだけでも水に触れようなんて気がまるでおきやんかった pic.twitter.com/La4m2GE078
書いてある通りです
浜辺とは言えませんでした。
向こうの世界との明確な境界線、決して超えられないし超えてはいけない。
そんな空気が漂う場所でした。
そのまま順路を歩き戻ってきました。
一息
恐山、思った以上の場所でした。
硫黄の匂いと曇天も相まってただならぬ空間です。
私の旅で様々な感情を覚え、思い出に残る場所が沢山あります。
ですがここは一線を画して違う場所でした。
満足というと変ですが、ここにこられて本当に良かったと思います。
場所が場所なので簡単には来られないですが近くに来たら是非、いや絶対来て欲しいです。
ただ一つ注意してください。
私多分ですが亜硫酸ガスで中毒症状起こしましたw
この後半日頭痛で満足に身動き取れませんでした…
非常に長い時間、身を屈めてあちこち見てたのでダメだったんでしょう。
もし来る方は出来るだけ高い位置で呼吸して、無理のない時間で観光するようにしてください。
長くなったので昼からの北海道入りは明日別記事で書かせていただきます。
もし叶うのであれば全ての魂が安らかに眠られます様にお祈り申し上げます